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小児眼科健診・定期健診について
小児眼科健診(学童健診、学校健診)、緑内障健診や白内障健診、生活習慣病(糖尿病、高血圧、高コレステロール血症)眼病健診など健診を行っております。
小児期の近視予防
小児期に進行する近視の大部分は、眼軸長が過剰伸展を起こし、これに伴って相対的に焦点が前へずれるために起こります。このため近視が強度になると、将来、黄斑変性症、緑内障、網膜剥離などが起こるリスクが高くなります。
近視進行の速さには、遺伝要因と環境要因の両方が影響しています。両親とも近視のお子さまは、両親とも近視でないお子さまに比べて、7~8倍近視になりやすいことが分かっています。環境因子については、読書や書字の際に正しい姿勢で十分な視距離をとること、晴天時に屋外活動をすることが、近視進行を遅らせるうえで有効であると考えられています。近視進行予防治療としては、低濃度アトロピン点眼療法、累進屈折力レンズ(眼鏡)、多焦点コンタクトレンズなどを用いた研究が行われており、それぞれ治療への作用が報告されています。
当院では、お子さまの近視が悪化を抑制する低濃度アトロピン点眼療法をお受けいただけます。この点眼剤は広く既に使用されている製剤です。大切なお子さまの近視の治療法として、詳しくはご相談ください。(*現在は自費診療となっています。)
低濃度アトロピン点眼 1本 3,500円(両眼1カ月使い切り)
診察・検査代 2,000円
最初は1カ月後の再受診となります。その後、1カ月~3カ月毎の受診をお願いしております。
※副作用について※
重篤な副作用の報告はありませんが一時的に瞳孔(黒目)が大きくなり、まぶしさを感じることがあります。就寝前に点眼し、7時間ほどで朝には戻りますので、ご心配ありません。なお、全身への影響はありません。
※近視抑制の低濃度アトロピン0.01点眼による治療は、自費診療となりますので、近視抑制以外での診療は別の日に受診していただくことになります。
自費診療と、通常の保険診療は、同日に行うことができない規制がございますので、ご理解をお願い申し上げます。
出典:日本眼科学会 http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_kinshi.jsp
出典:日本眼科学会
http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_kinshi.jsp
検査のご紹介
定期検査の内容を一部ご紹介します。
緑内障などの有無
眼圧測定器を使い、目の硬さ(眼圧)を測定。緑内障などの有無をチェックします。
近視、遠視、乱視の測定
屈折測定器を使い、自動的に近視、遠視、乱視など測定します。 眼科ではおなじみの、小さい窓から中の絵を見る機械です。
視野(見える範囲)の検査
ハンフリー視野計という機械を使って、視野(見える範囲)の検査をします。緑内障の早期発見に必要です。
目の前眼部検査
細隙灯顕微鏡を使い、眼球を顕微鏡で観察します。スリット状の観察光を使い、目の断面を見ることができます。
視力・眼精疲労の治療
レンズメーターWOC(ワック)を使います。5分程度器械を覗くだけで、遠くの緑を30分眺めることと同じ作用が得られる機械です。子どもの調節緊張(仮性近視)による視力低下の治療、大人のパソコン作業などで眼精疲労の治療に有効です。